『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』プレイレビュー&感想《PC》気付けば見知らぬ不思議な部屋で、アリス様と命懸けのカードゲーム!ジョーカーを引いたら負けのシンプルな独自ルールが楽しいショートビジュアルノベル
ふと気付けば、そこは黒と紫に彩られた見知らぬ不思議な部屋。
不穏な雰囲気、テーブルの前に居るのは「アリス様」と名乗る美少女。
あなたの余命は残り3ヶ月、さぁ、アリス様と命懸けのギャンブル、寿命を延ばすためのカードゲームに興じましょう。
というわけで、ある種のババ抜き(ジョーカーを手にすると負け)よろしくシンプルな独自ルールのカードゲームと、謎多き「アリス様」の語りが魅力の実は「ショートビジュアルノベル」れっつスタート♪
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』プレイレビュー&感想、はっじまるよ~。
『Deadly Heart Gambit』レビューコードは、「Blink Hydrate ブリンク」様より「https://keymailer.co」サイトを介してご提供いただきました。ありがとうございましたッ!!
黒と紫で「アリス様」ウサギ耳っぽいのも見える様な、しかも作品紹介の画像には彼女が刃物を持っている姿が!!!
ゴスロリ系不思議の国?、ヤンデレ系カードゲーム?かと、ドキドキしつつも、可憐な「アリス様」のビジュアルから目が離せない『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』(日本語対応です)。
怖いのも痛いのもキツいのも、ノーサンキューなビビリンだけど、カードゲームは気になる!
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』は、独自ルールのカードゲームも面白いけれど、メインは「アリス様」の語りである「ビジュアルノベル」。全5章です。
見知らぬ部屋に二人きりでも、色っぽい雰囲気はナッシング。
あなた誰?ここは何処?
というわけで、わたくしがカード対戦相手であり、唯一の登場キャラを「アリス様」と呼ぶ理由はここからデスデス。
なぜ、プレイキャラ(一人称視点なので姿はわかりません)は、ここに?
そして告げられる衝撃の現実。
どうやらプレイキャラは、余命3ヶ月(約90日)と医者に宣告された存在らしい。
じゃぁ、ここは夢の中か、不思議の国か、あるいはうっかり三途の川を渡った先の彼岸なのか。
まさか「アリス様」が、三途の川の渡し守で渡し賃をカードゲームで稼がないといけないとか、実は奪衣婆(だつえば)でカードに負けたら身包み剥がされるとか!?
こんなに可愛らしいのに、そんなエグい存在なのかと、いろんな宗教ごちゃ混ぜのパニック思考になりかけたものの、どうやら違うらしい。
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』では、カードゲームに勝ったら「寿命」を延ばせる神仕様。
画面上に表示されているデジタル数字は、残り寿命を日時分秒で表しています。
つまり持ち時間は、約90日(医者に宣告された余命は3ヶ月のため)。
「あまり時間はないわね?」と、「アリス様」に言われながらも、日数の選択が3種類出るので、ビビリンは即効「一番数の小さい日数」を選択するですヨ。(慣れてくるともうちょっと大胆に選んだり…)
そんなイキナリ90日なんて、よくルールが飲み込めていないカードゲームでギャンブルは出来ないっス。ビビリンなので!!!
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』の独自ルールのカードゲームは、テーブル上のカードの山「デッキ」から、カードを一枚ずつ取り、「ジョーカー」を引いたら負け。
逆に相手(アリス様)が、ジョーカーを引いたらラウンドでの勝ちとなり、トークン(メダルの要なデザインの代用貨幣)がひとつ貰えます。
そしてトークンが3つ集まると、寿命を賭けた勝負に勝ち、デジタル表示の寿命が延びるのです。
いわば「卓上ババ抜き!」(ルールの説明は、ESCキーを押すと表示されます。)
もう少し詳しく説明すると、使うカードは「ハートのカード13枚(A、1~10、J、Q、K)」と「ジョーカー(1枚)」で、数字では無いカードはそれぞれ「A=1」「J=11」「Q=12」「K=13」「ジョーカー=14」の数値が割り振られます。
まずは、デッキ(テーブルのカードの山)から1枚引き、それが手札となります。(アリス様が何を引いたか見える親切仕様)
そして交互にデッキの横にカードを置いていくのですが、当然デッキから引きたくない場合もあるので、パス(ルール)もあります。
が、しかしそれは手札からテーブルへとカードを置いた(プレイ)の後のみ。
しかも置けるカードは、「アリス様」が置いたカードの前後の数字のものしか置けない縛りプレイ。
つまり、出来るだけデッキからカードを引く様になっているのですが、「ジョーカー」を引いたら負けなので毎回ドッキドキ。
だがしかーし、安心してカードを引いたり、パス出来る素敵仕様も搭載。
それはデッキの横に置いた(プレイ)カードの数値よりも、デッキで次に出るカードの数値が低い場合は、カードが横向きに回転するのです。
「ジョーカー=14」なので、置いた(プレイ)カードが回転しなければ、相手と自分の手札を考えるとパスの応酬にも!
ちなみに「ハートのエース」をプレイ(テーブルに置く)と、自分がプレイした(テーブルに置いた)カードを全て取り戻すことが出来るので、手札にある場合はどのタイミングで出すかも結構大切。
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』は、シンプルルールでスピード感と駆け引きあるカードゲームに、寿命を賭けている緊張感も良きスパイスとなった勝負が楽しめます。
負けても「アリス様」は優しいデス。
刃物を持つ「アリス様」は、台詞も相まってヤンデレ感極まっていますが、このナイフは新たなルールとしてデッキから引くカードが「ジョーカー」だった場合に、「カード(ジョーカー)に刺すと勝ち」というものの為に用意されたもの。
まぁ、そうそう上手く「ジョーカー」と推測できるばかりじゃないので、通常のカードにもいっぱい刺したのは、ここだけのお話。
そんなこんなで章が進むと、新たなルールとカードの種類や演出が増えて、さらに駆け引きが面白くなってくるのですが、基本は「卓上ババ抜き!」。
そして全5章、「アリス様」の語り(ショートビジュアルノベル)とカードゲームを楽しみ、不思議な部屋でのお話はおしまい。
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』のクリア、および全実績解除までに要した時間は、Steamに表示されている数字からすると100分。
短編アニメの中の世界に参加したような楽しい時間と「アリス様」の語りの魅力に、もっと世界(ガードゲーム)を楽しみたかったなぁ、と思っていたら、いたら!!!
なんと「エンドレスモード」が大型アップデートで追加されているじゃあーりませんか!!!
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』の「エンドレスモード」は、メニュー選択で「章」選択と「永遠」の選択より遊べるのですが、5章以降に楽しむ事が出来るみたいなので、クリア後のお楽しみ要素ということでしょうか。
また「エンドレスモード」で、「ストーリー」のスキップの有無を聞かれますが、「スキップしない」を選ぶと「アリス様」からの挨拶コメントがありましたヨ。
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』の独自ルールのカードゲーム、そして物語のラストへ向けての「アリス様」の怒涛の語り、短編ながら忘れられない面白さと魅力が詰まった作品として、おすすめです!
エンドレスモードが加わったのもおすすめしやすいポイント。(クリア後の余韻プラス、カードゲームをもっと遊びたかったという気持ちがあったので)
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』は、Steamにて好評発売中です。(デモ版もあります。)
『Deadly Heart Gambit(デッドリー ハート ギャンビット)』ムービー
見知らぬ部屋で「アリス様」と独自ルールのカードゲームに興じましょう。彼女の存在、あなたの余命、賭けるのは寿命。ジョーカーを引いたら負け。でも「アリス様」は、やさしいから大丈夫。カードゲームの駆け引き、「アリス様」の語り。ショートタイプの作品ながら、忘れられない面白さと魅力がここに!「エンドレスモード」も搭載され、いつでも不思議な部屋で楽しいひと時が過ごせるのもおすすめポイント。