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『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』プレイレビュー&感想《PC》手描きの繊細なビジュアルアートに彩られた世界で、来店する個性豊かなお客さんと会話して伝えられた悩みや希望、夢、要望に沿った花言葉を持つ花々での花束作り!日本語フルボイス

薔薇にアネモネ、スイセンにカーネーション、アマリリスやライラック、ヒヤシンス、グラジオラス等々、美しい花々の花言葉で花束作り。
 
お祖父ちゃんっ子の花子ちゃん(主人公)は、高校卒業後の進路として、祖父が営む「朝丘花屋」を継ぐことを決意し、いよいよはじめての花屋さんでのお仕事がスタート。
 
さぁ、どんな内容の花束になるのかな、喜んでくれる花束を作ることはできるでしょうか。
 
『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』プレイレビュー&感想、はっじまるよ~。

『Hanako’s Flower Shop』Steamレビューコードは、「FANTAJI Games」様より「https://keymailer.co」サイトを介してご提供いただきました。ありがとうございましたッ!!
 
『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』は、タイトルからも伝わってくる直球の日本語対応ビジュアルノベル。
 
そして来店するお客さんとの会話は、主人公の花子ちゃんも含めて「日本語フルボイス」で、お客さんそれぞれの超個性が際立つ仕様です。

 
おじいちゃんやお客さんとの会話で時折「選択肢」がある「分岐するストーリー」であるためか、セーブ出来る数はたっぷり用意されています。

 
ウクライナの開発スタジオにより丁寧に作られた『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』には、注意書きがあります。

 
花束やブーケというと華やかな陽の印象だけれど、冠婚葬祭で使われることを思えば、確かに人生の様々なシーンに寄り添う花束作りもあるよねぇ、…悲しいお話があるのかな。と思っていた日もありました(遠い目)
 
悲しいお話も辛いとは思いますが、後半からおそらく終盤にかけて、さらにウルトラ超絶ヘビイなイベントストーリーがあるなんて!この時のわたくしは想像もしていなかったのです…。
 
それまでにも、日本が舞台とはいうものの、日本的ではない文化や習慣の違いがソコかしこに。
 
ともかく花子ちゃんが、高校を卒業して帰宅し、大好きなおじいちゃんに挨拶。

 
これからのお仕事に対して、自分の部屋で決意も新たに!(後ろのクローゼットのポスター…コラボでしょうか。「実績」には作品名が。)

 
チュートリアルは、この夕暮れのような雰囲気で、メインストーリーでも夕方はこのようなセピア系カラーとなります。
 
夕方、犬と一緒に訪れるひとも!

 
幼い頃から、おじいちゃんっ子だったエピソードは一面の花畑のなか。

 
花子ちゃんのご両親のことや、お祖父さんのことなどは、一日の終わり就寝前に二人で会話することから知っていくこととなります。
 
『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』の丁寧なチュートリアルが終わり、ついにはじめてのお客さんが!

 
一見普通の女性会社員、けれどあせった早口で取り留めなく話すタイプなので、わたくしのメモも取っ散らかります。

 
花束を作るための会話の中から、重要と思われる言葉をメモして、それを見ながら(見なくても覚えていれば大丈夫)、右側から花を選んで左側の枠へ指定数入れます。

 
そして「花束を作る」ボタンをポチッとな。で、花束完成システム。

 
またオーダーとは異なる花束となりそうな時は、花子ちゃんが「なんか違う」とチェックしてくれるので、安心です。

 
もしも会話に夢中になってメモを取ることを忘れても、ログを確認できるので問題ナッシング。

 
お客さんが帰った後は、おやつを食べたり、ラジオで音楽を聞いて気力回復。

 
『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』では、花や種を注文できるのと同じく、稼いだお金でお菓子を注文することも出来ます。
 
お花の入手は、注文したり、庭で種から育てたり(種を植えてから開花までの日数待つ)、近所に住む双子の姉妹に散歩の時に摘んでくるのを頼んだり、自分で散歩して摘んできたりの4種類。

 
双子姉妹に頼むと散歩から戻った時に摘んできた花を持ってきてくれます。(種類も本数も毎回異なりました)

 
花子ちゃんが散歩する時は、花かごに7本分摘めるのですが、色が違うだけ(庭と同じ)なので、咲いている花の近くに行って種類を確認してから摘むと、欲しい花が手に入ります。

 
毎日様々な人が訪れる「朝丘花屋」。
 
お客さんとお話して、会話の中で重要な言葉をチェックし、求められる内容に沿う花言葉の花を選んで花束作り。

 
保護犬を売っている人、これから留学する男子学生、高校の先生、女性会社員等々、様々なひとが花束を求めて訪れます。
 
そして何度も来店することで、その人それぞれのその後の物語が紡がれていきます。
 
中にはお手紙が届くこともあります。
 
『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』では、最初に花子ちゃんの父親から手紙が届きます。

 
便せんは差出人によって様々で、細かいところも個性や心境が伝わってくるような演出となっています。

 
そして一日のお仕事が終わった就寝前には、おじいちゃんとの会話があり、選択肢があることも!

 
色々な事を話した後は、おやすみタイム。羊がベッドを飛び越えていく可愛らしいアニメーションで締めくくられる毎日。

 
お客さん来る、会話する、花束作る、休憩あるいは花を摘みにいったり、次のお客さんの来訪と、繰り返される日々のなかで進んでいく物語。
 
『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』では会話することによって、要望に沿った花束を作るのですが、お客さんの状況や時には過去の出来事を聞くこともあり、文字量多めの長い会話を続けることが多々あります。
 
しかもほとんどの登場人物が個性強めで、キャラがかもしだす文化や風習、習慣に、日本が舞台にしては違和感や引っかかる所があったり、これって一介の花屋ではなく、心理カウンセラーさんのお仕事では?とか思うようなお話があったり、職業における守秘義務はどうなってます?とか思ったり。
 
注意書きの「喪失、悲しみ、愛する人の死もテーマ」は、様々な物語やエンターテインメントで描かれてきたテーマでもあるし、花を扱うからには避けては通れないところがあると思っていたのです、が、しかし!
 
重い悩み相談に、少しでも気分が晴れるようにと花束を作り、花束を送る相手様も喜んでくれるといいなと前向きに考えていたら、受け取った相手に苛烈に文句を言われて衝撃。
 
さらに物語が進んだら、袋小路に入り込むような逃げ場の無い行動への選択肢を尋ねられ、相談者に「時間が解決するまで待ったほうがいいのでは」と思うものの、そんな選択肢は無く。
 
結果、事態は好転するどころか、手紙で相談者にねっちりとした恨み節を、相手様にはグシャリとシワのある便せんで呪いのような恨みをぶつけられる有様。手紙っていうのがまたダイレクトにクる演出。
 
ドラマや映画、アニメであれば、第三者的な視点を貫き通すことが出来るものの、主人公を同一視していなくても、なまじ選択肢を選んでいるだけにこの展開はキツイ。
 
ハートフルが裸足で逃げ出すストーリー展開。
 
他にも、それまでに幾度も話してきた会話の内容が嘘八百と暴露をされて、許しますか、許しませんかの選択。
 
えええええ~ッ。ハートフルが(ry)
 
ほのぼのとか、花束作りの花屋シムと思って手を出すと、火傷どころか、火達磨になるような数々の展開が待ち受けている『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』。
 
大人の男性のヒゲ率が高かったり、主人公を含めてキャラクターの行動に違和感を感じたり、日本が舞台とありますが、文化や風習、習慣は海外仕様であると考えればスッキリ。
 
可愛らしい見た目で待ち受けるヘビィな展開、“ハートフル”というよりメンタルを刺激するハードな接客体験が待っている!
 
『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』は、Steam(PC)にて好評発売中です。

『花子の花屋(Hanako’s Flower Shop)』ムービー

 

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