『ビビッドワールド(Vivid World)』プレイレビュー&感想《PC》シリーズ新作は新要素たっぷり!冥界を舞台に宝石に閉じ込められた英傑達と悪魔の住処「ダンジョン」に挑む「パーティ構築型ローグライク」
人や物を宝石に封じ使役する「宝石術」によって人々が宝石化されてしまった摩訶不思議なファンタジーワールドのダンジョンで繰り広げる戦い、大好評のパーティ構築型ローグライク「ビビッド」シリーズ第2弾の舞台は、なんと「冥界」。
新たな舞台、新たな主人公、一新されたグラフィックや多彩な新要素で進化したダンジョン攻略に、レッツらゴー♪
『ビビッドワールド(Vivid World)』プレイレビュー&感想、はっじまるよ~。
『ビビッドワールド(Vivid World)』Steamレビューコードは、「Asobism.Co.,Ltd」様より「https://keymailer.co」サイトを介してご提供いただきました。ありがとうございましたッ!!
第1作『ビビッドナイト(Vivid Knight)』のアートワークは、主人公の元気で明るく前向きな輝石姫「アメリ」ちゃんの雰囲気が感じられる、繊細なラインによって縁取られた鮮やかでキュートなビジュアル。
新作『ビビッドワールド(Vivid World)』は、魔術学校「World Vivid Academy」に通う女子学生「レムリア」ちゃんの静かに際立つ凛とした雰囲気が伝わってくるような洗練された色使いが愛らしくも魅力的なアートワーク。
物語は、主人公「レムリア」ちゃんが学校で授業を受けていたある日、突然化け物が襲来したことによって幕を開け、そして、気付けば見知らぬ地に!
『ビビッドワールド(Vivid World)』のメイン画面は、キービジュアルと同じ柔らかな色彩のアートワークに、タイトルロゴとメニューが並びます。
ゲームをスタートすると、セーブスロットが3つ表示され、「ゲームの進行状況はプレイ中のスロットに自動でセーブされます」とあります。
が、しかし!新作では、冥界に点在する悪魔の住処「ダンジョン(階層構造)」のフロアを攻略してる途中でも、右上の「三本線メニュー」を開いて「手動で中断(セーブ)ができる」ようになったので、遊んでる途中で「ちょっと小腹が空いたから何か食べようかな」とか「休憩しようかな」と思った時に、自動セーブ出来ているかどうか気にすることなく一休みオッケーの安心仕様に!
これは本当に便利で、隙間時間に「ちょっと遊ぼう」と気軽にダンジョン探索出来るのはサイコーです、マジで!!
『ビビッドワールド(Vivid World)』の冒険の案内役は、舞台が冥界だけに「死神」だらけなのですが、コミカルな感じで恐ろしいというよりは得体が知れない奇妙な感じ。
基本はこの死神「ひらがみ」さんが色々と案内しつつ「レムリア」ちゃんと寸劇、ダンジョンを攻略して、謎めいた世界の物語が少しずつ進行していくシステム。
ゲームシステムは、前作『ビビッドナイト(Vivid Knight)』をプレイした事がある人は、バトルシステムや探索の方法などが踏襲されたうえで、新たな要素が多数搭載された進化した「パーティー構築型ローグライク」です。
ダンジョンの「ロードマップ」を確認して、そのフロア階クリアの報酬やボス(初回はシルエット)をチェックするのも大切。
フロアでの移動は、行きたい方向にある「矢印」を押すだけの楽々移動。
前作では、主人公のアメリ姫の後を国民達キャラクターが続いて移動する賑やかな移動でしたが、新作では「レムリア」ちゃんだけが、ささっと移動します。
ダンジョンでの戦闘は、「ユニット」と呼ばれる宝石に封じられた英傑たちが自動で戦う、ターン制の「オートバトル」。
主人公「レムリア」ちゃんは、武器や宝具が封じられた「ジェム」で敵を攻撃したり、パーティーをサポート。
『ビビッドワールド(Vivid World)』は、とても丁寧な「チュートリアル」が搭載されていて、万が一見逃したとしても、知識や物語の断片を閲覧できる「グリモア」を見ることで確認できます。
これまでに説明があった箇所は表示されていますが、それ以外は伏せられているため、とてもわかり易くて便利。
無事に敵を倒すと、勝利!フロアの他の部屋の探索へ。
移動していくと「宝箱」が置いてある部屋があるので開けるとキャラクター「ユニット」の宝石が!
それぞれのスキルやシンボルを考慮しながら1体選び、パーティーの構築をおこなっていきます。
武器や宝具が封じられた「ジェム」は、フロアの部屋のどこかにいる錬金壺「つぼがみ」に、移動中に手に入れた「マテリア」と交換して手に入れることになりますが、これも「宝箱」でラインナップの中のどれが入っているかは、わからない仕組み。
とはいえ候補として「3個」表示されるので、その中から戦闘スタイルに合うものや好みのものを選ぶことに!
『ビビッドワールド(Vivid World)』で「ジェム」2個で新たな「ジェム」へと合成できる新要素「ジェム合成」が出来るようになると、それに合わせて選ぶ事になったりと、遊びが広がります。
また宝石に封じられたキャラクター「ユニット」を手に入れるのは、フロアの宝箱だけではなく、死神のお店で買うこともできます。(このショップの位置情報はマップに表示されています。)
「ユニット」は、同じキャラクターを「3個」合わせると、1つグレードアップした「銀星ユニット」となり、「銀星ユニット」を「3個」合わせると「金星ユニット」と強化されるので、できれば同じものを揃えたいところ。(キャラクター育成やレベル概念はありません。)
そうそう同じものが売られている事は無いのだけれど、もし揃いそうなら1個「30キーン(ゲーム内通貨)」で購入できるので、手持ちがあれば購入するのもアリ。
もし気が変わったり、間違えて購入しても、売る時も1個「30キーン(ゲーム内通貨)」で売れるので気軽に購入できます。
ただし3個合わせた「銀星」でも買取は「30キーン」なので、そこは収支がマイナス覚悟で!
『ビビッドワールド(Vivid World)』のフロアを探索していると、ちょっとしたTIPSを宝石から出た個性豊かなキャラクターが言ってくれたり、マップには表示されない様々なイベントとの遭遇も楽しみのひとつ。
イベントには、フロアクリアの報酬として手に入れる事が多い「アクセサリー」を貰える「女神像」イベントがあり、これに遭遇するとラッキー。
指輪、首飾り、耳飾りのなかから持っていない「アクセサリー」をもらう事が出来るのですが、付属する「シンボル」や「効果」が求めるものがどうかは運次第のランダム性あるイベントです。でも有難いことに変わりなし!
ほかにも「ユニット」購入に必要な「キーン」が貰える「ゴールデンアメーバ」イベントでは、2択の「すぐに20キーンもらう」か「道に100キーンが散らばる」を選ぶことになります。
「20キーン」よりも「100キーン」の方が多く貰えて良いのは間違いないのですが、この世界では歩く度にマナ(画面上部の青いバー)が減って、0になると「ユニット」がダメージを受けるので、マップ移動をどのようなルートで行くか考えつつ進まなくてはならないシビアな世界。
そんな風に様々なイベントとの出会いも楽しみつつ、戦闘を繰り広げ、次の階へと進む階段の扉を開ける「鍵」を持っている敵を倒して、無事に鍵を手に入れたら階段を降りて、さらに下の階へと進んでいきます。
『ビビッドワールド(Vivid World)』の戦闘は、少しずつ キャラクター「ユニット」が増えていったり、武器やサポートアイテムなど操作できる「ジェム」が増えると戦略を考える楽しさも少しずつ増えてきます。
人数が増えてくると画面もすごく賑やかに!
中には派手な攻撃もあり、キャラクター毎の個性も感じられてとても楽しいです。
無事に「ダンジョン」をクリアすると、拠点となる地上界と冥界を繋ぐ狭間にある“虚無”の空間「リンバス」へ。
ここでは『ビビッドワールド(Vivid World)』の新要素の数々の一端が楽しめます。
新要素のダンジョン拡張や、ダンジョンに持ち込める一時的な効果をもたらす「ジュエリーパフューム」、そして戦略や行動に影響を与える「ステッカー」の各要素の選択や決定をすることになります。
ダンジョン拡張では、ダンジョンの攻略で手に入れた「タマシイ」と交換で「ジェム合成」や「ステッカー」、キャラクター「ユニット」の装着品で様々な効果をユニットに付与する「オーブ」などの解放や拡張などをヘキサマップから選んでいくシステム。
何を優先して解放していくかを考えながら選択するところが悩みつつも面白いところ。
「ステッカー」は、「星の欠片」と交換して得ることが出来、ユニットの持てる数が増えるものや、攻撃に有利になるようなものなど行動と戦略に影響を与える様々な効果を持つものがあります。
まるで「カード」のパッケージを開けるようなアニメーションが楽しく、その後「3種類」の「ステッカー」からひとつを選択。
選んだものの中から、自分がカバンに貼れる数値に合わせた組み合わせで貼って、ダンジョン探索をより有利にしていくことに!
他にも、敵を倒すと獲得できる「輝きの雫」と交換で、ダンジョンに持ち込める「ジュエリーパフューム」の獲得などもあります。
『ビビッドワールド(Vivid World)』では、ダンジョンをクリアすると少しずつ新しいキャラクターが解放されていきます。
森の民や海賊、魔人など様々な種族の様々な時代の英傑たちが解放されていくので、どんな英傑が解放されるのか、ダンジョンクリア後のお楽しみのひとつでもあります。
階層構造の「ダンジョン」は、冥界に点在する悪魔の住処のため、ダンジョン毎に様々なステージフロアの世界が広がり、どのステージも魅力的だったのですが、なかでも海中を模したステージが、敵も小さなウミウシみたいでとても可愛いく印象的でした。
ステージのボスたちとの戦いは、魔法攻撃があったり、とても鮮やかで迫力の演出が魅力的。
『ビビッドワールド(Vivid World)』は、チュートリアルがとても丁寧なので前作を遊んだ事がある方は、「そう、これ、これっ!」て思う馴染みあるシステムと新要素の面白さにバトルがさらに楽しく、初心者さんは少しずつゆっくりとゲームシステムに馴染む事ができるのではないかと思います。
基本は、「ユニット」と「ジェム」を、可能な限り好みのスタイルになるように揃えてフロアを攻略し、徐々にダンジョンの下層へと進み、待ち受ける強敵「ボス」を倒すことでクリア。
謎めいた物語も、拠点に戻ることで少しずつ進行していきます。
「ユニット」を「銀星」や「金星」とするもよし、様々な効果を発動する「シンボル」をたくさん集めるもよし、「ジェム」を合成したり、「ユニット」に「オーブ」を装着して効果を付与するもよし。
それぞれのアイテムは、毎回何が出てくるか運が絡んできますが、基本的に「3択」が多いため、好みに近い「ユニット」メンバーでパーティーを編成したり、思っていたような「ユニット」が出ない時も、違うメンバーだからこそ試せる新しい戦略を考えたりと、いつも楽しく先へと進んでいたのですががが。
どうやら好みのキャラクターが武力系に偏っていたようで、「武力」第一主義みたいなパーティーメンバーによるパワーバトルを繰り広げていたら、相性が非常に悪かったのか、戦略がダメ過ぎたのか、「ゲームオーバー」を繰り返すようなフロアも!
『ビビッドワールド(Vivid World)』では、パーティー メンバーが倒れると宝石に戻ってしまい、攻撃も何もできなくなるので、全員が宝石に戻ると「ゲームオーバー」。
「ユニット」も「ジェム」も失って拠点の「リンバス」へ。
ただし、ダンジョン拡張に必要な「タマシイ」や「ジュエリーパフューム」 交換に必要な「輝きの雫」、「ステッカー」交換に必要な「星の欠片」は持っていたので、拠点で交換することが出来ました。作戦練り直しだ!!
クリアしなければどうにもならないので、色々試しつつも何をやったのか、というと2体の「ユニット」を相棒同士の「ユニオン」として、共に発動する「ユニオンスキル」で難局を乗り切ったのでした。この「ユニオン」&「ユニオンスキル」も新要素のひとつです。
そして、様々な悪魔の住処をクリアした先で待つ「ラスボス」とは!?
死神だらけのこの世界で、主人公の「レムリア」ちゃんをはじめ、クラスメイトや同級生の運命やいかに!?
ひやひやドキドキしながらも無事、エンディングに!!
物語はひとまず終了となりますが、ダンジョン探索はまだまだ続く!
とても面白かった前作から、さらに進化したシステムや新要素の数々が搭載され、より個性が出せるパーティーと戦略でのダンジョン攻略。
まだまだ試せていない戦い方やパーティメンバーに、終わりが見えない面白さてんこ盛り。
さらに戦闘以外の要素として、ぜひともおすすめしたいのは「グリモア」。
とても細かく丁寧に様々な事柄が載っていて、「NOTE」にシステムのTIPSがあるだけでなく、前作との世界観の繋がりや、キャラクターの個性が際立つエピソードなど読み応えバッチリ。
キャラクター「ユニット」が、星無しから銀星、金星へアップグレードするにつれて、それぞれのエピソードが開放され、それがとても面白い。
戦闘だけでは知りえなかったキャラクターの個性や生い立ち等を垣間見ることができて、よりキャラクターへ親しみを感じたり、面白いエピソードがあったり。
例えば、お気に入りキャラの巨大なハサミを持つ「モルガナ」ちゃんの場合。
ふわふわ大好き、羊が好き過ぎて羊っぽい髪型を毎朝セットしている森の民の少女「モルガナ」。
実は人々によって「シープ・ザ・リッパー」と呼ばれていて、最近の悩みは羊たちも「モルガナ」にビビリ始めていいることとか。
もうひとりのお気に入りキャラ、ドラゴン如意棒を持つ「マンダリン」の場合。
ジョギングに山30周とサラッと言う、あらゆる技を極めた武人で神に最も近い存在ながら、称号よりも「カッコイイ」男になりたい!が原動力の自分磨きとか。
バイトで剣士をやってる少年や 実は繊細な心の一騎当千の武人等々、面白いエピソードいっぱいの英傑たちのエピソードは必見です。本当にめちゃオススメ!
前作は王国の人々が宝石に変えられて姫奮闘の物語と戦い、新作はガラリと雰囲気が変わった「冥界」が舞台で、主人公の同級生やクラスメイトたちを救うための戦いは、過去の様々な時代や色々な世界から集められた「英傑」たちで戦う事から、外見も雰囲気もバラエティ豊かでとても面白かったです。
安定の面白さと丁寧な作りは、「パーティ構築型ローグライク」ジャンルを好みの方は、遊ばないのがもったいないレベルにおすすめです。
初心者さんも安心の「チュートリアル」で、「ビビッド」シリーズの楽しい世界に飛び込もう!
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